わたしたちの薪
高知県沖を流れる黒潮の恩恵を受け、気候が良く、自然豊かな高知県の天然林ですくすくと育った広葉樹(シイ・カシが中心)の薪です。
黒潮薪は県内の広葉樹を切出し、1本1本手作業で割り、乾燥工程を経たものを丁寧に箱詰めして皆様にお届けします。
薪の長さは約30cmで、太さは中割~太割を中心にしながら、適度に細割が混ざったものとなっています。
薪ストーブや薪釜、BBQなどのアウトドアの燃料として幅広くご使用頂けます。
また、使用している広葉樹は、木材として利用されるスギやヒノキの伐採時に、邪魔になり一緒に伐採されるいわゆる「支障木」を活用しています。そのため、切った樹を無駄にすることもなく、山林環境を整えることにも役立っています。
●乾燥した薪をお届け~理想的な水分含有率~
切られた直後の木は、その約50%が水分です。その木を薪として燃やすには、水分を20%以下まで下げることが重要になります。十分に乾燥していない薪ではストーブの性能を引き出せないばかりか、暖まりにくいうえに、燃やすとクレオソートやススが多く発生し煙突内に付着します。煙突掃除をこまめにしなければ煙突火災の原因にもなりかねません。
薪は割ることで空気に触れる表面積が大きくなり、より早く乾燥します。割った薪は風通しが良く、雨があたらない場所で、乾燥させる必要があります。
黒潮薪本舗では、一つ一つ手作業で割った後、すぐに高知の強い日差しや黒潮からの風を利用した乾燥工程に回し、水分含有率20%以下の薪をいつでも必要な分だけお送りするシステムにしています。
<黒潮薪 店舗販売のお知らせ>
2024年5月、高知市重倉にリニューアルオープンした「野菜屋さんモカフェ」にて、黒潮薪を販売しております。
商品ラインナップは在庫により変更する場合もございますが、現在のところ以下のような黒潮薪(乾燥済)を販売中です。
・広葉樹MIX 15㎏
・ナラ・クヌギ 10㎏
・サクラ 5㎏
・焚付け薪(広葉樹MIX・針葉樹・サクラ)各1㎏程度
「野菜屋さんモカフェ」は毎週金曜・土曜の10~16時OPENで、久重地域(高知市久礼野・重倉)の美味しいお野菜やハンドメイドの雑貨など販売中です。
(店舗についての情報、臨時休業や当日の商品ラインナップなどに関しては、野菜屋さんモカフェのInstagramにて直接お問合せくださいませ。)
場所は高知市正蓮寺の坂を上がってすぐ、出光石油峠SSのすぐお隣で、駐車場もございます。土佐山キャンプ場にも近い、便利でわかりやすい立地です。
ぜひドライブや土佐山キャンプ場の下見を兼ねて、久重地域までお越しください。
黒潮薪本舗からは、少量ですぐ使える乾燥薪を出品中!
なお、大量購入をご希望の方は、事前にご連絡いただければ、ご来店までにご用意致します。黒潮薪本舗まで。月~木曜の間にあらかじめご連絡くださいませ。
●薪がお手元に届くまで
仕入れからお客様にお届けする流れをご紹介します。
1.調達:原木を切り出す。また、県内の森林組合や林業関係者の方々から購入
2.加工:原木をチェーンソーで1本1本丁寧に玉切り
3.加工:薪割り機で1つひとつ薪割り
4.乾燥:風通しの良い場所で自然乾燥
5.梱包:乾燥させた薪を一つひとつ丁寧にブラシ掛けして汚れを取り除き、箱詰め
6.発送:ご注文を頂いたものを順次発送
原料調達~発送の工程で、自然と人がつながることで黒潮薪ができています。
また、このお客様に届くまでの一連の流れが、県内の林業関係者や障がい者の就労の場を生んでいます。
黒潮薪本舗の薪は、高知県内の森林整備に一役買うだけでなく、薪割作業や箱詰め作業が地域の新たな就労の場の創出に寄与する薪です。
●多彩な利用用途
キャンプ、バーベキュー、薪ストーブ、暖炉、ピザ窯など幅広い用途で使用できます。
他にも災害時の備蓄用の燃料としても有効です。
薪備蓄のメリットは
①暖を取って防寒
②お湯を沸かせて飲み水の確保
③調理
など様々な活用が期待でき、いざという時の備えとしてお勧めします。
黒潮薪本舗の薪で、
おうちも心も ぽかぽか に!!
資源の有効活用(エコ)や就労支援(働く場所の創出)などへの取り組みを常に担っている黒潮薪本舗の活動は、SDGsの推進とも重なります。
黒潮薪を使用することで、おうちやお店がぽかぽかになるだけでなく、そこに携わる人々の心も、地球の未来もぽかぽかにすることができるように、そんな思いで活動を続けています。
薪を使えば使うほど、人も地球もぽかぽかに!十分に乾燥させているから、ススなどの問題も少なく、使う人にもやさしい薪です。
皆さまからの応援をお待ちしております!!
●「SDGs17の目標」に対する取り組み
黒潮薪本舗の薪事業は、その木材調達からお客様のお手元に届くまでの一連の流れの中で、「SDGs17の目標」のうちの多くの目標に関わっています。
そのため、薪を利用していただくだけで、持続可能な開発への取り組みに参加し、応援することができます。
●木を切ることは環境に悪い?じつはとってもエコ!
「木を切る=環境破壊」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。確かに、植物の成長サイクルを無視した伐採は良くありません。かつて高度成長期に、海外の木材をどんどん輸入したことで、希少な自然が破壊され、その地に生息していた生物が絶滅した例もあります。
一方、日本国内の広葉樹は、かつて炭や薪という形で利用され、人間とうまく共存していました。このように人間がこれまで利用していた森林を「二次林」と言いますが、近年この「二次林」が過疎化などにより放置されるケースが多くなっています。
長年放置され利用されなくなった樹木は、台風などをきっかけに倒れることで、二次災害を生む原因にもなります。ある程度成長した木は、伐採して利用することが、倒木などの被害を出さないためにも必要なのです。
また、荒れた山は生き物のエサとなる草花や木の実が減り、とても住みづらい環境になります。生き物にとって住みやすい環境を作る、つまり人も含めた生態系を崩さないためにも、定期的に木を切ることが必要なのです。鳥や虫の生きやすい森をつくることは、私たち人間にも食べ物や土砂災害の防止などと言った形で大きな恵みをもたらしてくれます。
また、エネルギー源として見た際に、地下深くにあったものを地表に出し利用する化石燃料の燃焼は、大気中のCO2を増やすことになります。一方森林は、成長過程で大気中のCO2を吸収します。CO2を吸った森林を燃やしても、元々大気中にあったCO2が排出されることになるので、理論的には大気中のCO2は増えないことになります(カーボンニュートラル)。
このように森林はエネルギーとしても持続的に使える燃料であると言えます。
●黒潮薪本舗は以下の事業目的を持って活動を進めています。
・高知の森林資源を活用し、エネルギー自給率の向上。
・地産地消のエネルギー源を確保し、電力への依存度軽減や防災力向上。
・林業他、地域産業の活性化を行い地域経済のサステナブルな発展を目指す。
・適切な森林整備を行い、災害リスクを低減、里山再生、生態系の保護、生物多様性の
確保、温室効果ガスの低減などに取り組む。
・薪風呂・バーベキュー、ピザ釜など自然と共存する豊かなライフスタイルの提案・情報発信
・森林資源を活用した防災関連アイテムの開発・提案